畳をつなぐ
こんにちは。金沢屋小見川店です。
畳の表面に使う「畳表」。そのもとになるいぐさの大きな産地が、熊本県の八代地域です。全国のいぐさの作付面積の9割以上を、この地域が占めています。[1]
身近な畳が、遠く八代の農家さんに支えられているんですね。
ただ、その作り手が減っているのが心配なんです。熊本県のいぐさ農家は、2024年の266戸から2025年には223戸へ。1年で43戸、約16%も減っています。[2]
そんな産地を、昨年8月の豪雨、そして今年の熊本地震が襲いました。豪雨では、県の集計で収穫したいぐさ169トンと畳表5,135枚が水につかる被害に。地震のあとも、作業場や織機を確保して仕事を再開するための支援が続いています。[3][4]
育てて、刈り取って、一本一本を畳表に織る。そこまで手をかけたものが失われるのは、つらいですよね。これ以上、作るのをやめる方が増えてほしくありません。
畳の香りや、和室で足を伸ばせるあの感じ。子どもや孫の世代にも知っていてほしいなと思います。
「昔は畳の部屋があってね」で終わらせずに、暮らしの中に残していきたい。私たちも、畳の良さを伝えていこうと思います。

数字と出典について
※農家数は各年産のいぐさを栽培した農家数で、災害による廃業件数ではありません。作付面積の割合は、畳表の生産枚数の割合とは異なります。豪雨の被害数量は熊本県全体の集計です。
[1] 八代市・氷川町・八代地域農業協同組合「い産業を守る対策に関する要望書」(2025年7月)
[2] 農林水産省「いぐさ(畳表)をめぐる事情」(2026年7月、4ページ)
